【体操】東京五輪出場内定の萱和磨、涙の誓い「仮に五輪がなくなっても大好きな体操はやめない」

萱和磨

体操の東京五輪代表選考会を兼ねたNHK杯(長野・ビッグハット)の男子競技が16日に行われ、東京五輪団体メンバー4人のうち2人が決定した。

4月の全日本選手権との合計得点259・530点でNHK杯を優勝した橋本大輝(19=順大)、259・394点で2位となった萱和磨(24=セントラルスポーツ)の代表入りが決定。ともに五輪初出場が内定した。

NHK杯初優勝の橋本は表彰式で「この1年間は東京五輪で金メダルを取る練習をしてきた。東京五輪では団体と個人の金メダル獲得を目指して頑張ります」と話した。

一方、リオ五輪で補欠だった萱も初の五輪となる。檀上に立ち、マイクを向けられると「5年、長かったので」と言った後に涙を流し、すぐに「やっぱり泣いている時点でまだまだだと思う」と自戒の念を込めた。

ようやくつかんだ五輪の切符。「団体、個人で金メダルを目標にしています」と言いつつも、逆風が吹く東京五輪について「世間ではいろいろな考え方があって、選手の方にも意見を求められますが、僕たちはたた練習するだけ。五輪に向け準備することしかでない。仮に五輪がなかったとしても大好きな体操はやめない。どのような結果になろうが、僕たちは真っすぐ前を向いて頑張ります」と力強く語った。

なお、今大会を2位で迎えていた谷川航(24=セントラルスポーツ)は最後の鉄棒の演技で萱に逆転されて3位。現時点で代表入りはできず、残り2枠に懸ける。

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