鎌倉市内で16日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった。
会場では、市と協定を結んだ市民団体が高齢者を誘導案内。市が県内で初めて配布した高齢者全員分のタクシー往復利用券を利用する人の姿も多く見られた。
65歳以上の高齢者約5万4千人のうち、まず80歳以上の約2万人を対象にスタート。初日は4会場で約1500人が接種を受けた。
接種会場のスムーズな運営のため市と協定を結んだ、2009年からイベント警備などを担う市民団体・鎌倉ガーディアンズの9人は、市職員と連携して高齢者を誘導。つえや車いすを使うお年寄りに声を掛けて介助したり、出入り口を案内したりしていた。
一方、市が65歳以上の全市民に配布した、会場と自宅の往復用の無料タクシー券も多くの利用が見られた。
長男(56)が付き添い、つえを突き訪れた女性(84)は「息子が予約してくれて接種でき、ほっとした。移動が大変なので、タクシーは助かる」と話した。
市は17日から65歳以上の高齢者の予約を受け付ける。