コロナ沈静願い、横浜・みなとみらいを疾走 伊勢山皇大神宮が流鏑馬

新型コロナウイルス退散などを願って披露された流鏑馬=横浜市西区の臨港パーク

 狙うは悪疫退散-。

「関東のお伊勢さま」として親しまれる伊勢山皇大神宮(横浜市西区)が16日、創建150年を飾る記念事業の一環として、同区の臨港パーク内で流鏑馬(やぶさめ)を披露した。

 天下太平や五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願する流鏑馬だが、今回は感染が拡大する新型コロナウイルスの沈静化への願いも込められた。

 同パークで初めて設営された約200メートルの馬場を舞台に、迫力ある演武や勇壮な騎射が次々と繰り広げられると、観客からは大きな歓声が上がった。観客への検温や消毒などの感染対策も講じられた。

 阿久津裕司宮司は「人々の日常にいち早く平穏が訪れ、明るい世の中になってほしい」と話した。

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