【石垣島】石垣牛、ゴーヤ、パイナップル・・・八重山の生産物がズラリ!JA直営「ゆらてぃく市場」

JAおきなわ直営の「ファーマーズマーケットやえやま ゆらてぃく市場」。日本最南端の農畜産物直売所です。「地産地消」を合言葉に、地元の野菜や果物、石垣牛、乳製品、お菓子、惣菜、花に至るまで多種多様の品がそろいます。石垣牛、定番のゴーヤにはじまり、島らっきょう、ナーベラー(ヘチマ)、パイナップルなどなど、八重山ならではの生産物が大集合!全国への発送もしてくれますよ。

八重山の大型農畜産物の直売所

石垣港ターミナルから市役所通りをまっすぐ歩いて約10分。JAファーマーズマーケット「ゆらてぃく市場」は、地元に根付いた八重山の大型農畜産物の直売所です。JAの契約農家から直送されるので、新鮮でリーズナブルな価格が魅力。八重山で「ゆらてぃく」とは“よってらっしゃい”を意味するそうです。

場内は大型の道の駅のようなイメージです。沖縄の食卓を垣間見るかのような、バラエティに富んだ品ぞろえに心躍ります。

JAに認定されたハイクオリティの“石垣牛”

まずは左手に石垣牛売り場を発見!

「石垣牛」と呼べるものは、「八重山郡内で生産・育成された(登記書及び生産履歴証明書を有す)、生後おおむね20ヶ月以上肥育管理された純粋の黒毛和種の、去勢及び雌牛のこと」だそうです。出荷期間の範囲も厳しく限定され、その条件を満たした肉に対し、JAおきなわが発行する「石垣牛」ラベルが表示されています。

こちらは本家本元のJA直営店なので、その品質はお墨付き!正真正銘の「石垣牛」を購入できます。

ステーキ用や部位別にカットされたものなどが並びます。

こんな塊も!冷凍での発送も可能です。

八重山ならではの野菜や果物、うこんまで!

次は一般の売り場へ。沖縄県外に持ち出せない植物があるのですね。サツマイモやカンキツ類の苗などはNG。果物やゴーヤ、ヘチマなどはOKなようです。

石垣島で食事をすると、本州では見かけない野菜に出合います。こちらは「長命草(サクナ)」。若葉は天ぷら、おひたし、白和えにするようですね。名前から栄養分豊富なのが伝わってきます。

島ではおなじみの「島らっきょう」。塩もみも天ぷらもいただきましたが、すっきりしゃっきりとした味わいです。

「野菜用パパイヤ」は料理屋でパパイヤチャンプルーを食べました。シャキシャキとした食感です。胃もたれに効くといわれ、地元ではよく食べられるそう。

「ハンダマ」は居酒屋でおひたしをいただきました。和名は“すいぜんじな”。加熱するとヌメリが出るのが特徴です。ビタミンB2、A、鉄分のほか、紫色の部分にはポリフェノールが含まれています。沖縄では古くから「血の葉、不老長寿の葉」といわれ、疲労時、風邪のひきはじめに葉や茎を煎じたり煮て食べていたそうです。

観葉植物として見ることが多い「アロエベラ」ですが、食用もあります。中のゼリー状の部分をスライスして刺身にしたり、ヨーグルトに混ぜていただきます。皮に薬効があるそうで、すりおろして食べることで整腸作用が期待でき、また塗り薬として怪我や火傷にも用いられているとか。

「オオタニワタリ」は主に石垣島、八重山諸島が生産地です。葉先のクルッとした若芽の部分を、炒め物や天ぷら、煮物にしていただきます。八重山地方では行事や祭事などにもよく使われるそうです。

レシピが紹介されているのも嬉しいですね。

沖縄では「ヘチマ」を食べるのです。“ナーベラー(ナーベーラー)”と呼ばれています。料理屋で味噌炒めをいただきましたが、火を通すと中の部分はトロトロになり少し甘味があります。肌荒れにもよいそうで、ヘチマ水の化粧水があるのに納得。

小ぶりなパイナップルの「ピーチパイン」。名前の通り桃の香りがします。小さいもので300円ほど、大きいものは600円前後で販売されています。旅行者は自宅用に発送する人も多いようです。

よく見かけるバナナよりだいぶ小ぶりの「島バナナ」。1年中とれるようですが、小さめの房でも1,500円前後、大きめのものは2,400円となかなかに高価です。生産者が少なく、台風に弱いことが理由だとか。

多くの薬効効果で知られる「ウコン」。沖縄では“うっちん”と呼ばれ、居酒屋にも“うっちん茶”がメニューにあります。見た目はショウガのようです。

薄くスライスしたものを天日干しし、煎じてお茶として楽しんだり、天日で乾燥させてものをミキサーにかけて粉末にするとスパイスとして使用でき保存にも便利です。ショウガと同じように生でも使えるそうです。

クルクミンを多く含み、二日酔い予防や抗酸化作用など様々な薬効があるとされる「秋ウコン」(英語名・ターメリック)、ミネラル豊富で抗菌作用、効炎症作用などが期待できる「春ウコン」、消化不良に良いとして漢方薬に利用されるという「紫ウコン」などがあります。取り過ぎには注意が必要だそう。インドが原産で、ターメリックはカレーのスパイスとしておなじみですね。

見たことも聞いたこともない果物が!

「カニステル」という知らない果物が!“エッグフルーツ”“クダモノタマゴ”という別名もかわいらしく、どんな味なのか非常に興味深い。ランチの後で買えばいいかとのんきに構えていたら、再び行った時にはすっかり売り切れていたのでした・・・。地元でも人気なんですね。

「アテモヤ」という果物も見たことも聞いたこともありません。“森のアイスクリーム”という別名にもそそられます。

こちらも後で訪れた時には売り切れ。撮影した時にすでにひとつしかなかったのですが、残念!次回は必ずゲットします!

加工品はお土産におすすめ

八重山の郷土料理「ゆし豆腐」(おぼろとうふ)もあります。

もちろん「八重山そば」も。もうこうなると長期滞在して八重山料理を作ってみたくなります。

「島とうがらし」は買って帰ると、麺類や炒め物、鍋など、自宅で重宝しそうですね。

シークワーサーやパイナップル、グアバなど南国らしいフレーバーのジャムはお土産におすすめ。

沖縄版ドーナツ「サーターアンダギーミックス」。こちらも日持ちがするので自宅用やお土産におすすめです。

島の食材を使ったアイスもあります。自宅用に発送もできます。買って食べ歩きしてもいいですね。

宅配サービスは、冷蔵、冷凍も可能です。

八重山の食材で自炊して、暮らすように旅してみたい!

店を出ると、植物コーナーがあります。ハイビスカスの苗木は県外に持ち出せるようです。

ここに来るだけで、八重山の食文化をざっと知ることができます。珍しいものには説明や調理法が紹介されているのも親切です。石垣島で食事をして出会った野菜が、元はこんな形だったのか!と実際に見られるのも楽しいですよ。

八重山の食卓を垣間見ることのできる、地元に根付いた市場です。沖縄、八重山の人たちは、日々こんなにヘルシーなものを食べているのも長寿の地として世界的に知られる理由のひとつなのでしょう。身体の中から元気になれそうです。

いつか長期滞在して新鮮な食材を使い、石垣牛ステーキ、ゴーヤチャンプルー、八重山そばなどを作って味わいたい!日中は海で遊び、夜はこちらで調達した食材で自炊をして、暮らすように旅してみたいものです。

JAファーマーズマーケットやえやま「ゆらてぃく市場」

住所:沖縄県石垣市新栄町1-2

電話:0980-88-5300

FAX:0980-88-5310

営業時間:9:00~19:00

※新型コロナウィルス感染防止のため、営業時間は変わることがあります。

定休日:毎月第3火曜日(繁忙時期は除く)

URL:http://www.yaeyama-pain.com/

[All photos by Yo Rosinberg]

Do not use images without permission.

■あわせて読みたい

【石垣島】沖縄・八重山料理に美崎牛ハンバーガー!ご当地グルメを楽しめる店3選

【石垣島】離島めぐり&街遊びに最適なホテル!海を望めるテラスや朝食も魅力「石垣島ホテル ククル」

石垣島でしか手に入らない!超ご当地キャラクター“ゲンキ君”グッズの店「ゲンキ 石垣さかい商店」

【石垣島】オーシャンビューのテラス席が最高!屋上BBQも楽しめる絶景カフェ「Natural Garden Cafe PUFF PUFF」

オールインクルーシブがおすすめ!立地もルーフトップも最高「THIRD石垣島」【宿泊ルポ】

© 株式会社オンエア