英国の五輪メダリスト「東京五輪は中止すべき」と主張!無観客開催も疑問視

英国の五輪メダリストは「東京五輪は中止すべき」と訴えた

このままならやらない方がいい――。2004年アテネ五輪のバドミントン混合ダブルス銀メダリストのゲイル・エムズ氏(43)が「東京五輪は中止すべきだ」と訴えている。

日本国内で新型コロナウイルス終息の見通しも立たず、ワクチン接種も世界各国より大幅な遅れを見せている。それでも主催サイドは今夏開催の姿勢を崩そうとしない中、英紙「サン」にエムズ氏は「今の状況はあってはならないこと。中止の決断は数か月になされるべきでした。ブラジルで何が起こっているかを見てください。日本にも別の波が来ている。日本の国民の60%が大会を望んでいないのです。英国ではワクチンの面で成功していますが、他の国ではそうではありません」と語った。

また元アスリートの立場から、こんな持論も展開。最終的な判断は国際オリンピック委員会(IOC)に委ねられるべきだとした上で「開催するとしても無観客になりそうです。それだけに元アスリートとして、このようなことを言うのは心苦しいのですが、彼らは家族の前で祝ったりするような特別な瞬間を逃してしまうでしょう。これでは同じ五輪とは言えません。だから、きちんとやるか、中止するかのどちらかですが、この状況では中止するしかありません」と強調した。

さらに同氏は「誰もいないスタジアムでプレーしたことのあるサッカー選手やラグビー選手、クリケット選手たちは『くだらない、やっぱり同じではない』と言っています」と無観客開催も疑問視。やはり特に五輪は全てが揃ってこそ開催できるイベントというわけだ。

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