1日2回の誤接種 書類確認でミス コロナワクチン 妙高市

 妙高市は17日、新型コロナウイルスのワクチン接種で誤接種があったと発表した。15日に新井ふれあい会館で行った集団接種で、90代男性に対し1日2回接種したことを明らかにした。

妙高市役所での会見で、経緯などを説明する西澤副市長(右)

 市によると、1回目の接種後、男性に済証交付場所への移動を促したが、男性が再度接種ブースに入った。担当看護師が接種前に、男性が持っていた予診票の確認を怠り、この日2回目となる接種をした。

 ワクチン製造ナンバーのシールを予診票に貼ろうとした際、既に貼ってあったことから、誤接種に気付いたという。

 市によると、2回接種後に医師の指示を受け、会場内で男性の健康観察を通常より長く行った。帰宅後も継続して保健師による健康観察を行っている。これまでのところ、副反応などの症状は見られないという。

 市役所で記者会見した西澤澄男副市長は「ご本人、ご家族に心よりおわび申し上げる。このようなことが二度と起こらないよう再発防止に努める」と述べた。接種前の書類確認や誘導の徹底を職員に指示したという。

 接種した米ファイザー社のワクチンは基本として、1回目と2回目で3週間空けることになっている。

 同市は今月10日に65歳以上への集団接種を始めた。15日の新井ふれあい会館では、これまでで1日最多となる約1200人に接種した。7カ所の接種ブースを設けていた。

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