<レスリング>男子フリースタイル57kg級代表決定プレーオフは6月中旬に実施

 

 日本協会は5月17日、オンラインで理事会を開催し、東京オリンピックの代表枠を獲得した中で唯一代表が内定していない男子フリースタイル57kg級のプレーオフを6月中旬に行うことを決めた。場所は未定だが、東京・味の素トレーニングセンターが候補に挙がっている。

オリンピックの代表をかけて闘う樋口黎(左)と高橋侑希=写真は2019年全日本選手権(撮影・矢吹建夫)

 同級は2019年世界選手権(第1次予選=カザフスタン)で代表枠を獲得できず、今年4月のアジア予選(第2次予選=同)に2019年全日本選手権優勝の樋口黎(ミキハウス)が挑む予定だったが、計量失格。今月の世界最終予選(ブルガリア)で、同2位の高橋侑希(山梨学院大職)が優勝し、出場枠を獲得した。

 2018年10月に定めた東京オリンピックの選手選考規定の「天皇杯2位の選手が上記予選でオリンピック出場枠を獲得した場合、当該選手と天皇杯優勝者との間でプレーオフをリミット計量にて実施し、勝者をオリンピック派遣選手とする」「プレーオフ日程については別途決定するものとする」との条項があり、この規定に従ってプレーオフが実施される。

 高橋は5月9日に帰国し、現在、海外からの帰国者に定められている14日間の隔離期間。通常の練習はできない状況で、コンディションの公平性の観点から6月中旬のプレーオフを決めた。

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