相模原市立図書館が郵送貸し出し 料金は着払い 読書で自宅時間有意義に

相模原市立図書館

 新型コロナウイルスの影響で外出自粛が続く中、相模原市立図書館(同市中央区)は4月下旬から郵送による図書の貸し出しを行っている。コロナ禍で1人当たりの貸し出し点数は増加傾向にあるといい、同図書館は「読書を通して、自宅時間がより有意義なものになればうれしい」と話している。

 対象は相模原市民で、同図書館に借りたい本を電話で申し込むと、料金着払いで自宅に送られてくる。返却は市内の図書館や公民館図書室に直接持ち込むか、郵送で送る。

 郵送料の目安は文庫本1冊236円、10冊690円。A3サイズの絵本などは5冊1160円。貸出期間は配送・返送期間を考慮し、通常より1週間長い21日間。貸し出し中の本は追加発送してもらえる。

 市立図書館によると、昨年6月から今年1月まで、市立図書館の利用者は昨年同期比で1割ほど減る一方、1人当たりの貸し出し点数は3%増えているという。同図書館の担当者は「障害者や高齢者などこれまで図書館に来るのが難しかった方も利用するきっかけになれば」と利用を呼び掛けている。

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