【サイバーフェス】丸藤正道 GHC王者・武藤戦「ここが俺のプロレス人生の分岐点になる」

5年ぶりのGHC王座奪還へ、胸中を語った丸藤

方舟の天才が人生をかけて大一番に臨む。「サイバーファイトフェスティバル2021」(6月6日、さいたまスーパーアリーナ)で、ノアのGHCヘビー級王者・武藤敬司(58)に挑戦する丸藤正道(41)が不退転の覚悟を語った。

同大会ではDDTと東京女子プロレスの王座戦に続き「トリプルメインイベントⅢ」としてビッグマッチを締めくくるが、丸藤は「いつも通りの丸藤正道で武藤敬司に勝てるかって言ったらかなり難しいと思うし、今までの防衛戦を見てきても、一筋縄でいくわけがない」と目の前の戦いに集中。その上で「何をするか自分でも楽しみというか。あんまり事前に『こういうのしよう』とか考えないと思います」とひらめきに勝機を見いだす。

危機感は十分ある。武藤を筆頭にGHCナショナル王者の杉浦貴(50)、KO―D無差別級王者の秋山準(51)と50代の活躍が目立つマット界。1つ下の世代となる丸藤は「今の50代はすげえなと思うし、若い選手もすごい頑張っていて。逆に『中間の位置でこのまま埋もれちゃったらおしまいだな』っていうのが自分でもある」と世代の狭間となりかねない現状を警戒した。

だが、このまま埋没する気はない。「ここが俺のプロレス人生の分岐点になるんじゃないかと思います。このまま、なんとなく生きていくのか、それとも自分の時代をつくるのか。まだ、置物の象徴にはなりたくない」と王座を奪取して方舟の頂点に立つことを誓う。

世代を超えた“天才対決”を制し、実に5年遠ざかっている至宝を腰に巻くことができるか。

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