【東京五輪】中国女子シングルスで元世界女王落選のウラに「大魔王」伊藤美誠

伊藤美誠

東京五輪卓球で金メダルを狙う中国女子シングル代表に2019年世界女王の劉詩雯(30)が〝落選〟した理由について、中国では「大魔王」こと世界ランク2位の伊藤美誠(20=スターツ)の存在が理由に挙げられている。

中国女子シングルス代表は、世界ランク1位の陳夢(27)と同3位で伊藤と同学年の孫穎莎(20)が選ばれた。人気、実力、実績が伴う劉は団体と混合ダブルスのみ。劉のシングルス落選と若い孫の選出は話題になったが、その理由について新浪体育は18日「伊藤美誠と対峙するならば、孫は中国が選ばねばならない手」と報道。伊藤の存在が代表選びに影響したと説明した。

記事では、同国で「大悪魔」と呼ばれる伊藤が、東京五輪が1年延期でさらに実力を付け「中国金メダル獲得の最大の障害だ」と断言。一方の中国でも若き孫が成長し「その卓越したパフォーマンスでコーチ陣の信頼を勝ち取っている」とした。さらに、孫は大事な試合で伊藤に勝利しており、特に昨年11月の女子ワールドカップで伊藤に勝ったことを中国卓球協会トップが「試合でのテストに耐えた」と話すなど重要視。「本来ならば経験豊富な劉らベテランだけでも金メダルは固かったが、五輪の延期で加速した伊藤の成長が、劉らではなく、孫に五輪代表をもたらせた」と分析した。

中国のSNSでも、劉の選出外について「伊藤の存在が大きな理由でしょ」「劉は伊藤に2連敗してるからね」と、伊藤の存在が原因としている。

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