防衛省、接種予約システム改修へ 事前に把握もスケジュール優先

 岸信夫防衛相は18日の記者会見で、昨日不備が発覚した大規模接種センターの予約システムについて改修すると表明した。改修で、不備を突いた虚偽の予約ができないようにする。また会見では、同省がこの不備を事前に把握していたものの、スケジュールを優先して改修を見送っていたことが明らかになった。

検証時間なく改修見送ったと説明

 岸防衛相は会見のなかで、昨日不備が発覚した予約システムに関し、虚偽の予約ができないようにするためシステムの一部を改修すると述べた。また、不備に関して省内で事前に把握していたことも明らかにした。7月末までに高齢者接種を完了させるという政府目標が掲げられる中、改修およびその検証の時間がないと判断し見送ったという。

 24日から運用が始まる大規模接種センターをめぐっては、昨日よりWeb経由での接種予約が開始されたが、予約にあたり必要事項として入力を求められる「接種券番号」「市区町村コード」「生年月日」のいずれも、虚偽情報を入力しても予約できることが発覚し大きな批判を浴びている。

(写真出典:防衛省ホームページより)

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