東京五輪の射撃テスト大会が18日、陸上自衛隊朝霞訓練所(東京・練馬区)で行われ、日本代表内定者を含めた165選手が出場。大会組織委関係者、スタッフ合せて合計210人が参加し、本番を想定したテストが実施された。
競技会場は5月10日に認可が下りたばかり。新型コロナウイルス対策の他、銃やライフルの出入国時の輸送などが綿密にチェックされ、組織委の森泰夫運営局次長は「おおむね問題ないことが確認された」と話した。
そんな中で注目を集めたのが昨年3月に結婚した射撃界の新婚カップル、妻・中山由起枝(42)、夫・大山重隆(39)だ。共にクレー射撃トラップで東京五輪出場が内定している。2008年北京五輪で4位の好成績を残した中山は東京大会が5度目、大山は初出場となる。
この日のテスト大会では夫の大山が優勝、妻の中山は7位。夫婦揃ってのファイナル進出はならなかったが、大会後は左手薬指に光る指輪を公開し、笑顔でツーショット。クレー射撃協会内では「夫婦でメダル獲得を狙える」と期待の声もある。
互いの心を撃ち抜き合ってゴールインした射撃界の最強夫婦。本番の活躍が楽しみだ。