働く大人と交流促進 都農町に教育支援センター開所

新たに開設された都農町キャリア教育支援センター長を務める中西浩美・町教委対策監(左から2番目)と河野町長(右)ら関係者

 小中学生と働く大人が交流する機会を創出しようと、都農町の一般財団法人「つの未来まちづくり推進機構」(つの財団、水永正憲代表理事)は、町内に「町キャリア教育支援センター」を開設した。本年度は町内唯一の中学校・都農中の生徒が、起業家ら多彩な働き方を実践する人との交流を通して町の魅力と課題を探る講座を開いている。
 町と町教委、つの財団が協議し、つの財団が多世代交流サロン「文明(BUNMEI)」内に開設した。センター長を中西浩美・町教委対策監に委嘱。町内の企業「イツノマ」(中川敬文社長)に実務を委託し、同社執行役員の吹田あやかさんがコーディネーターを務める。行政や学校関係者らでつくる懇話会が全体方針を決定する。
 都農中の講座は、起業家やデジタル活用に前向きな農家を招いて町が抱える課題を議論、解決策の提案と実行まで目指す。生徒とコーディネーターがオンラインで情報を共有、発信するのも特徴で、センターが職場体験の受け入れ事業所の開拓も手掛ける。
 センター開所式は6日同所であり、中西センター長が「都農の子どもが働く大人と出会う仕掛けづくりがセンターの役割」とあいさつ。水永代表理事は「子どもたちのニーズを踏まえた新しい取り組みが可能」と期待した。

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