長崎県内宿泊稼働指数5月1~5日 雲仙など上昇、長崎下落 九経調

 九州経済調査協会(九経調、福岡市)が17日発表した今年のゴールデンウイーク期間中の宿泊施設の稼働状況を示す指数(5月1~5日の平均値)は、佐世保市が55.6、島原市が57.4、雲仙市が71.0となり、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を全国に拡大した前年同期を上回った。一方、長崎市は26.8にとどまり、長崎県内で稼働状況に差がみられた。
 九州・沖縄、山口の9県と、その主要都市、観光地(計23市)をまとめた。
 前年同期と比較すると、佐世保市が33.7ポイント、島原市は13.5ポイント、雲仙市は40.6ポイントそれぞれ上昇。雲仙市の上昇幅は、佐賀市、沖縄県石垣市、熊本県阿蘇市に次いで4番目に大きかった。長崎市は前年同期比18.7ポイント下落。感染が急拡大したためとみられる。
 県別では9県すべてで前年同期を上回り、指数が高い順に大分50.9、佐賀48.5、沖縄44.5など。本県は33.0。市別では佐賀県嬉野市88.3、大分県由布市80.6などだった。
 九経調によると、全体の傾向として都市部で戻りが鈍く、温泉地やリゾートなどでは感染状況に応じて回復がみられた。ただ、連休後は福岡県に緊急事態宣言が出され、低迷が懸念されるとした。

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