【追加質疑】日本保険薬局協会首藤会長「薬剤師によるコロナワクチン接種、やらせてほしいという大きな声を出すのは適切ではない」

【2021.05.19配信】日本保険薬局協会は5月19日に令和3年度定時総会を開いた。その中で、会員企業から「薬剤師によるコロナワクチン接種に関して協会としての明確なメッセージを出してほしい」との要望が出た。これに対し、首藤正一会長は、「要請があれば協力はしていきたいと思っているが、経営者団体として“やらせてください”という大きな声を出していくのは現段階では適切ではないと考えている」と話した。

会員企業から「薬剤師によるコロナワクチン 接種に関しては協会としての明確なメッセージを出してほしい」との要望が出た。

これに対し、首藤正一会長は、「非常時なので薬局や薬剤師が役に立ちたいという思いはあり、声を上げていきたいとは思うが、国会議員の方々の声によって実現に向かっていくことはあると思うが、経営者団体が声を上げるのあれば、他団体とも調整をしなければいけないし、自社の職員において実施後に何らかの問題が起きたときの対応も考えていかなければいけないので、“やらせてほしい”と声を上げるのではなく、貢献しなさいと言う要請があれば積極的に参加し、できる限りの協力をしていきたい。海外での薬剤師の関わり方の事例を含め、情報収集をしておくのがよいと思う」と話した。

また、「研修も必須になると思うので、薬剤師に修了証などを与えていくことになると思う。団体として(やらせてほしいという)大きな声を上げることは現段階では避けた方が良いのではないかと思っている」とした。

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