角田裕毅、初のモナコに挑む「他の市街地での経験があるから、問題なく適応できる」F1第5戦プレビュー

 2021年F1第5戦において、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、初めてモナコ市街地コースでレースをする。しかしマカオなど他の市街地コースでの経験があるため、心配はしていないという。

 前戦スペインGPでは、トラブルのために初のリタイアとなってしまった角田は、気持ちを切り替えて、初のモナコに臨む。

「僕にとってはスペインがうまくいかなかっただけに、モナコを楽しみにしています。予選での自分のドライビングには満足していませんし、ミスもしてしまいましたが、こうしたことが起こるものだということを受け入れて、改善するために学んでいかなければなりません」と角田はホンダのプレビューリリースにおいてコメントした。

「F1ではここまで4戦しか経験していないので、気持ちをリセットして臨みます。自分のドライビングに集中し、できる限りマシンに適応していきます」

2021年F1第4戦スペインGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

「スペインGPを終えて2日後に、21歳の誕生日を迎えましたが、特別なことはしませんでした。午前中にPCR検査を受け、ジムでのトレーニングをして過ごしたので、『職場』でのいつも通りの一日を過ごしました(笑)」

「これまでどのカテゴリーでもモナコでレースをしたことはありませんが、マカオでのレースなど、市街地コースでの経験はかなりあるので、問題ありません。モナコのような市街地ではアプローチを大きく変える必要がありますし、特に初めてのコースであることを考慮していきます」

「トラックエボリューション(路面グリップの改善)が大きなファクターで、初めはグリップが低いのですが、セッションごとに改善していきます。カギになるのは、FP1とFP2でクラッシュせず、走行時間を最大限確保することです」

2021年F1第4戦スペインGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

「今週末は通常と異なることが多いのですが、モナコでは金曜に走行がなく、木曜にフリー走行を行うというのを、スペインにいるときに知りました。集中力を失わないようにする必要がありますが、適応できるはずです」

「準備のために、シミュレーターの時間をたくさん取りました。ここまで僕らのマシンは低速コーナーでベストの状態になっておらず、モナコでもそこが課題になります。ただ、マシンは重要ではあるものの、僕がどれだけコースに順応できるかが一番の課題です。フリー走行では、自分のドライビングに焦点を当てていきますが、セットアップに役立つよう、エンジニアへできる限りいいフィードバックもしていこうと思います。市街地コースでは予選がいつも以上に重要なので、そこでマシンに自信が持てるかが大切です」

 2021年モナコGPは、5月20日木曜にスタート、22日土曜に予選、23日日曜に決勝が行われる。

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