入管難民法案改正断念、菅首相「与野党協議で合意、政府としても尊重」 参院本会議で答弁

菅義偉首相(資料写真)

 菅義偉首相(衆院神奈川2区)は19日の参院本会議で、外国人収容と送還のルールを見直す入管難民法改正案の今国会成立を断念したことについて「与野党協議で今国会でこれ以上審議を進めないと合意した。政府としても尊重することにした」と述べた。立憲民主党の石橋通宏氏への答弁。

 石橋氏は施設収容中だったスリランカ人女性死亡事案の映像開示を拒む政府の姿勢を批判。野党6党が提出している難民に関する新法案が難民認定保護制度のあるべき姿だとし、「政府・与党が改正案の再提出を検討する際には野党案を採用するべきだ」と迫った。

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