JBC永田理事長「スーパースター井岡選手や関係者の方に心よりお詫びしたい」

日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長が、ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(32=Ambition)へ謝罪した。

昨年大みそかの試合後にドーピング検査で大麻成分に陽性反応を示したが、4月中旬に設置された第三者による倫理委員会から「違反したという事実認定は困難」との答申を受けた。

永田理事長は19日に行ったオンライン会見で「(井岡の)ドーピング違反の事実はなかった。処分はしない。情報流出による一部報道で、あたかもドーピングがあったかのような印象を与えてしまい、ボクシング界のスーパースターである井岡選手や関係者の方に心よりお詫びしたい」。直接謝罪で名誉の回復を図るつもりだという。もう一人の被害者・田中恒成(25=畑中)へも「直接、事情を説明するためおうかがいする」とした。

今後は「倫理委員会から、検体管理のずさんさなどいくつかの提言があった。管理方法について改革していく。ドーピング検査に、そごがあったので、まずそれを正すことが責任の取り方」。かねて明言していたガバナンス委員会とともにドーピング委員会で検査体制の整備を図っていく。

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