「不審に思ったら相談を」還付金詐欺を防止 郵便局員に感謝状 諫早署

感謝状を手にする近藤局長(右)と山下さん=諫早署

 介護保険料の還付をかたった特殊詐欺被害を防いだとして、長崎県の諫早署は19日、諫早真崎郵便局(諫早市真崎町)の近藤美保子局長(52)ら3人に署長感謝状を贈った。
 表彰されたのは他に、同局の山下純子さん(45)と牛島裕子さん(48)。
 同局などによると、4月26日、来局した60代女性が半信半疑の様子で「市役所から、『払いすぎた介護保険料が戻ってくる。口座がある郵便局に行ってほしい』と男の声で電話があった」と窓口の山下さんに相談。郵便局に着いたら掛けるように伝えられていたという「ゆうちょコールセンター」の番号が実在せず、女性に市役所に確認させたところ、そうした事実もなかったため、同署に通報した。現金自動預払機(ATM)を操作させ、お金をだまし取る手口だったとみられる。
 同署であった贈呈式には近藤局長と山下さんが出席。杉本正彦署長から感謝状を受け取った2人は取材に「役に立ててうれしい」「身近にある郵便局なので、何か不審に思うことがあったら相談してほしい」と話した。
 同署管内で確認された昨年の特殊詐欺被害は4件計約360万円だった。

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