小泉環境相が退院後初登庁「お腹に力を入れられない」 虫垂炎破裂指摘で緊急手術、リモート国会に理解も

「まだ大きな声を出せない」。腹部を押さえながら話す小泉環境相=20日午前、環境省

 虫垂炎の手術を受け、自宅でテレワークを続けていた小泉進次郎環境相(衆院神奈川11区)は20日、退院後初登庁し公務の現場に復帰した。環境省で記者会見を開き、「(今回の経験で)今まで見えなかった観点が見えた。成長につなげるきっかけにしたい」と述べた。

 午前9時ちょうど、省内の会見室に姿を見せた小泉氏は「おはようございます」と記者団に声を掛けて自席へ。冒頭、「手術の影響でまだお腹に力を入れられない」と明かし、声は小さくかすれ気味。「残りの国会で全ての法案を通すため、真摯に誠意を持って国会に臨みたい」と強調した。経過については、炎症を示す数値が高く、破裂する可能性も指摘され緊急手術に踏み切ったと説明した。

 質疑でテレワークを実施した感想について問われると「迷惑を掛けたが、国会へのリモート参加が整えば、病気を抱えながら活動する立場の議員にとってもよい。今までそういう観点で考えたことはあまりなかった」とうなずいた。療養中の生活については「家族からしっかり休んで、と言われた」と明かした。

 小泉氏は10日に体調不良を訴え、虫垂炎と診断され手術を受けて入院。新型コロナウイルスのPCR検査は「陰性」だった。15日に退院し、17日から自宅でテレワークを活用して公務を続けていた。

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