宜名真、アーラミーバイ22キロ

 釣りクラブ「おさかなエイリアン」の知念大樹さんはこれまで4回、宜名真漁港で魚とやり取りをしている最中にアーラミーバイに横取りされた経験があった。いつかはこのアーラミーバイを釣り上げてみたいと思っていた。ある日、別なポイントで釣り仲間がアーラミーバイを釣ったのを見て、いよいよ釣りたい気持ちが強くなり、最強のタックルを買いそろえた。

 大物釣りの仲間から、釣り方や注意事項などを教わり、ユーチューブなどの動画でイメージトレーニングも行った。これまでのデータから大物が釣れそうな潮周りを選んで、15日の深夜から弟と2人で“やっこ”を狙って釣りに出掛けた。

 夜明け前からトカジャーを餌に大物仕掛けを出し、アタリを待った。午前8時45分、竿先にチョン、チョンと前アタリが有り、次の瞬間竿が大きく曲がり、掛かった魚は左のテトラポットに向かって走り出した。慌てて竿に飛びつき、強引にリールを巻くと、1~2分で、以前釣れた魚を横取りしたと思われるアーラミーバイが浮いた。

 弟がギャフを掛け、堤防に引き上げたのが、知念さんにとって初の大物となる103センチ、22.7キロのアーラミーバイだった。その後も6キロのアーラミーバイまで釣り上げ知念さんにとって忘れられない1日となった。(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)

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