市立木戸中学校(新潟市東区)生徒が株式会社ドコモCS新潟支店で最新通信技術や暮らしを支える仕事を見学

5Gについて学ぶ木戸中学校の生徒たち

新潟市東区の市立木戸中学校では、新潟のまちづくりや人々の暮らしを支えるために働いている人や施設を見学・取材を行う「新潟フィールドワーク」を実施しており、21日には株式会社ドコモCS新潟支店(新潟市中央区)を訪問し、次世代の通信技術5G(第5世代移動通信システム)の体験や、災害時の復旧などに関して学習した。

ドコモCS新潟支店には、午前午後各5人の木戸中学校2年生が訪れた。午後の訪問では、携帯電話黎明期からの通信技術の進歩を説明するとともに、最新の通信技術である5Gを利用した機器を体験。ビッグデータを用いた顔判別AIや、複数のカメラで撮影した映像を組み合わせることで好みの角度から視聴可能なライブ映像など、5Gの高速通信ならではの技術を体感した。

特に、視界に映像を投影するARゴーグルが学生たちの印象に残ったようだ。遠隔地との打ち合わせや、製造業における作業の研修などで有用なデバイスであり、体験後の学生は「PCで表示されていた画像が(ゴーグルを通した)目の前にも写っていた」と驚きを語る。また体験中にはドコモCSの担当者へ、「5Gが普及することで動画の読み込み停止なども無くなるか?」など日常の場面を想定した素朴な質問も投げかける場面もあった。

ARゴーグル

ARゴーグルを体験する生徒たち

他にも、通信ネットワークの保守や災害時の通信の復旧に関する解説も実施。無線基地局が被災し利用不可能となった際に応急措置を行う「移動基地局車」などの見学を通して、普段は目にすることのない通信事業者の一面を学んだようだ。

見学後の学生たちは、「5Gの技術が進んで、もっと大人数でできるテレビゲームが出来たら」との期待や、「5Gを使った技術が今よりも普及した時、今回の体験を思い出したい」と感想を語った。

移動電源車と移動基地局車

災害時の対応などについて解説するドコモCS職員

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