横浜・戸塚ニシキヘビ、神奈川県警が捜索打ち切り「手掛かりがない」 横浜市は5月末まで継続

警察犬を投入してアミメニシキヘビを捜索する県警の捜査員=7日午前10時ごろ、横浜市戸塚区名瀬町

 神奈川県警は21日、横浜市戸塚区名瀬町のアパートから逃げ出した体長約3.5メートルのアミメニシキヘビの捜索を打ち切った。戸塚署の岡本学副署長は「手掛かりがない状況で中止はやむを得ない。新たな目撃情報があれば再開する」としている。

 近隣住民の不安を考慮し、近くの小学校に通う児童の登下校時の見守りは続ける。市は当面、5月末まで捜索を続けるという。

 署によると、飼い主の20代男性から「ヘビが逃げた」と通報があった6日夜から計16日間にわたり、延べ269人の警察官を動員。警察犬を投入したほか、災害時に行方不明者捜索に活用するファイバースコープなどの機材も活用したが、発見に至らなかった。

 アミメニシキヘビには毒はないが、締め付ける力が強く、人に危害を加える恐れがあることから動物愛護法で飼育に許可が必要な「特定動物」に指定されている。男性は市から許可を受けていたが、6日夜に帰宅したところ、ヘビが飼育ケージから抜け出し、換気のために開けていた窓から逃げたとみられる。許可時に申請したのとは異なるケージで飼育していたことも判明した。

 署は「ヘビを見つけても近づかず、速やかに通報してほしい」としている。情報提供は戸塚署電話045(862)0110。

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