【ゴルフパートナー・プロアマ】3日目 〝逆輸入〟ゴルファー、大西魁斗がデビュー戦Vへ4位に浮上

大槻智春

ゴルフの国内男子ツアー「ゴルフパートナー・プロアマ」3日目(22日、茨城・取手国際GC東C=パー70)はプロデビュー戦の大西魁斗(22)が1イーグル、6バーディーの62で回り、通算15アンダーで4位。最終日は〝最速〟Vをかけて首位の大槻智春(31=真清創設)を4打差で追う。

「昨日と比べて風がなくていいプレーができた。米国の選手は攻撃的なプレーをするので、自分も攻めることを心がけた」大西は8番までに3バーディーを奪うと、9番パー5は230ヤードから4番アイアンで8メートルに乗せてイーグルを奪う。

その勢いで後半も3バーディーを奪って9打差の17位から、4位にリーダーボードを駆け上がった。

9歳で渡米。13歳でフロリダ州のIMGアカデミーに入り、その後南カリフォルニア大学へ。

同大を今月卒業し、7日にプロ転向。主催者推薦で出場する今大会がプロデビュー戦だった。
1999年の日本ゴルフツアー機構(JGTO)発足後、ツアーメンバーに登録してからの最短V記録は2016年「関西オープン」での趙炳旻(チョ・ビョンミン31=韓国)がいるが、09年にプロ転向して韓国ツアーでの出場実績があるため、実質的には松山英樹(29=LEXUS)が13年の「つるやオープン」で達成した2試合目だ。

これを上回る、実質的な最速Vに向けてネット中継のインタビューでは「悔いなく自分のベストを尽くして、それでスコアが良ければいい」と控えめだったものの、その後の会見では「優勝が一番、早い」とも。

今週はメジャーの「全米プロ」が開催中。大学時代は昨年の覇者、コリン・モリカワ(24=米国)とも戦った経験もある〝逆輸入〟ゴルファーが、残り18ホールでどんなプレーを見せるか。

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