【パラ競泳】鈴木孝幸 代表内定もワクチン接種への不安を吐露「副反応とかも考慮しないと」

鈴木孝幸

東京パラリンピックの代表選考会を兼ねた競泳のジャパンパラ競技大会第2日(22日、横浜国際プール)、男子150メートル個人メドレー(SM4)で鈴木孝幸(34=ゴールドウイン)が2分38秒76をマーク。同種目の派遣標準記録を突破し、2種目で代表の座を確実にした。

「派遣標準を切っておきたいと思っていた」との言葉通り、序盤から果敢な泳ぎを披露。「国内でなかなか(2分)40秒台が切れてなかったので、いいタイムだったかなと思っている」と振り返った。

新型コロナウイルス禍の中で「泳いでいいのかなって思った時期はある」と葛藤を抱くこともあったというが「これが仕事になっているし、パラリンピックはずっとやるっていう風に言っているので、やれることって言ったら泳ぐことなのかなという風に思って練習してきた」と気持ちを切らすことはなかった。

鈴木にとって東京パラリンピックは、自身5度目の大舞台。「最後のパラリンピックになるかなと思っている。自国開催のパラリンピックということで楽しみ。どういう雰囲気なのかっていうのは経験したい」と笑みを浮かべた一方で、ワクチン接種については「考え中ですね。いろんな副反応とかも考慮しないといけないので、いろんな情報が出そろってから考えたいと思う」と不安を口にする場面も見られた。

かつて「複数種目で金メダルが取りたい」と語っていた鈴木。懸念材料はあるが、目標達成へ道なき道を突き進む。

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