【東京五輪】印メディア IOCコーツ副会長を痛烈批判「争いを巻き起こすことに成功した」

IOCのコーツ副会長(左)は世界中で「敵」をつくりつつある(ロイター)

新型コロナ禍の深刻化が危機的状況にあるインドのメディアが、国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ副会長(71)を痛烈に批判した。

インド紙「ファーストポスト」は、コーツ副会長が21日の会見で緊急事態宣言下での五輪開催を問われた際に「もちろんイエスだ」と発言した様子を報道。その姿勢を糾弾した。

「ジョン・コーツは、新型コロナウイルスにもかかわらず、反抗的な姿勢で問題を招いた。コーツの反抗的な口調は日本で大きな反発を引き起こした。世論調査では60~80%の国民がパンデミックの真っ只中で五輪が開催されることを望んでいない」と指摘した。

新型コロナの深刻化は開催地の東京と中心に極めて危険な状況にあり、医療体制が崩壊寸前の状態に陥っている。インドも変異種の猛威により医療が崩壊して国家の危機を迎えているだけに、日本も他人事ではないと強い警鐘を鳴らしている。

そうした中で日本の現状を全く顧みないコーツ副会長の傲慢な態度を問題視。一国が発出している緊急事態宣言の重みを完全に〝無視〟して、日本国民の生命を危険にさらそうとする不遜な言動を強く非難したのだ。

そして同紙は「ジョン・コーツが争いを巻き起こそうとしていたなら、彼は成功した」と皮肉たっぷりにバッサリ切り捨てた。

開催のためならなりふり構わないIOC。日本国民を見下し続けるその姿勢に、世界中で憤怒の念が強まっている。

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