住宅ローン、ウェブ上で完結 十八親和銀 取り扱い開始 手続き時間も短縮

スマートフォン上で申し込みから契約までできる十八親和銀の「Web専用住宅ローン」

 十八親和銀行(長崎市)は4月末から、スマートフォンやパソコンで申し込みから契約までできる「Web専用住宅ローン」の取り扱いを開始した。九州の地方銀行では、同行と同じ「ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)」の福岡、熊本両銀行が昨年、先行導入。平日の来店が難しい顧客やコロナ禍による「非対面」を希望する顧客のニーズに速やかに応える新たなシステムとなっている。
 この住宅ローンは、顧客が購入を希望する物件資料や年収、勤務先などが分かる資料を準備した後、ウェブで仮審査を申し込む。早くて半日で仮審査結果がメールで届き、正式審査に入る流れ。抵当権設定の契約時は来店が必要となる。
 ウェブ完結型の住宅ローンは都市銀行やネット銀行でも取り扱っているが、FFGでは、サポートデスクが電話やチャットで手厚く支援するのが特徴。複数の書類への記入や押印を省き、本人確認用の運転免許証や健康保険証などの写真をウェブで送信し、手続きに要する時間を短縮した。電子契約のため、印紙代が不要な点もメリットの一つ。
 福岡銀は昨年5月、熊本銀は昨年8月、この住宅ローンを導入し、両行合わせて約千件の申し込みがあった。問い合わせはウェブサポートデスク(電0120.08.2960=平日午前9時~午後5時)。

© 株式会社長崎新聞社