捕獲への士気高く 幻の生物追って 糸魚川つちのこ探検隊 地元隊員らで実施

 賞金1億円を懸けて伝説の生き物ツチノコの捕獲を目指すイベント「糸魚川つちのこ探検隊」が23日、糸魚川市西飛山のシャルマン火打スキー場周辺山麓から上部で行われた。

 今年で16回目。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止し、2年ぶりの実施。例年全国から多くの挑戦者が集まるが、今年は募集を行わず、地元隊員らのみの参加で実施を決めた。「少しでも糸魚川を元気にするために頑張ろう」と隊員や登山仲間の約25人が集まり、昨年できなかった思いを含めて「今年こそは」と捕獲へ意気込んだ。初めての参加者も「探検気分でわくわくする」「自然を満喫しながら思い切り探したい」と張り切った。

真剣に楽しくツチノコ探しに汗を流した「糸魚川つちのこ探検隊」の地元隊員ら

 参加者は探検隊おなじみの黄色いヘルメットとTシャツを着用して4班編成で出発。たもなど捕具を持ってやぶをかき分け、急斜面を登り、ツチノコが潜んでいそうな場所に足を止めてはまだ見ぬ姿を真剣に探し歩いた。

 過去に目撃情報のあった場所や前日にわなを仕掛けた3カ所に期待が持たれたが今年も発見、捕獲には至らず次回へと持ち越した。

 丸山隆志隊長(74)は「残念ながら見つからなかったが、少人数で楽しむことができた。来年もまた皆さんと真剣に楽しくやっていきたい」と話した。

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