米国ソルトレークシティーで28日に開幕するスポーツクライミングのワールドカップ(W杯)を前に、東京五輪男子代表の楢崎智亜(24=TEAM au)が25日、オンライン取材に応じ、祭典への思いを口にした。
楢崎にとって今大会は、新型コロナウイルス感染拡大後初のW杯参戦となることから「ずっと練習しているだけだと刺激が足りない。海外や日本のライバルから刺激をもらいたい」と意気込みを示した。
その一方で、コロナ禍の中での東京五輪開催に否定的な声も聞かれる。いまだに不透明な状況が続いているが「そこに関してはしょうがないことだと思っている。父親が医療関係者なので、そういった情報も聞いたりしている」と前置きした上で「僕としては国の代表として戦う権利をもらえたので、それがあるうちは、今できることをしっかりやっていこうと考えている」と述べた。
また、同代表の原田海(22=日新火災)は「開催に関しては僕たちができることはない。開催できることを信じてトレーニングをしている。考えても答えが出ないので、考える意味がない。それよりも目の前の今回の大会だったりとか、控えている大会があるので、そっちの方に集中したい」と語った。