中日・与田監督「勝てるかなと思ったらやられる」“王者”鷹に勝ち越し今季初の3連勝

ホームランの阿部を出迎える与田監督(右)

中日は26日のソフトバンク戦(バンテリン)で4―3と接戦を制し、今季初の3連勝。交流戦では2013年以来、8年ぶりに連勝発進を決めた。

ヒーローとなったのは阿部だ。0―1の5回一死一塁で適時二塁打を放って同点とし、3―3の8回には左翼席に値千金の勝ち越し3号ソロを突き刺し、試合を決めた。与田監督は「本当によく打ってくれましたね。強引さがなくなったというか、練習に取り組んでいる形が良い結果になってきているんのでは」と目尻を下げた。

先発した小笠原も7回途中まで5安打1失点と粘投。指揮官は「昨日(25日)の柳に引き続き、あの世代の中心になっていかないといけない投手。イニング途中で代えたけど、徐々に球数、イニング、粘り強さというものは柳と同様に頼もしくなってきたと思う」と納得の表情を浮かべる。

4年連続日本一のソフトバンクに勝ち越しを決めたが、ベンチの雰囲気について与田監督は「やられたから悪いとか、そういうことではないが、オープン戦で僕が就任して初めてソフトバンクさんとやらせてもらって、本当に力の差を感じた負けだった。でも、そういった中から球界の王者に向かっていこうという意味では、選手たちも悔しさを感じながら、この2試合に臨んできていると思う」と力説。ソフトバンクとの3月のオープン戦では2―14、1―4とまるで歯が立たなかっただけに屈辱を晴らした格好だ。

その上で「勝つことは大事なことだし、選手たちもこういうゲームを、ダメかなと思って粘る、勝てるかなと思ったらやられる。そういうところで強くなっていくと思うので、また明日頑張ります」と前向きに話した。

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