博多華丸主演、舞台「羽世保スウィングボーイズ」 タップ&和太鼓に初挑戦!「初日、乞うご期待」

5月21日、福岡・博多座7月公演「羽世保(はせぼ)スウィングボーイズ」の合同取材会が博多湾に停泊する新造船・クイーンビートルで行われた。会場には主演の博多華丸と、出演者からパラシュート部隊・斉藤優が登壇。同じく南沢奈央はリモートで登場した。

華丸は「めんたいぴりり~博多座版~」(2015年)、「熱血!ブラバン少女。」(17年)、「めんたいぴりり~未来永劫編~」(19年)と過去3度、博多座で主演を務めており、今回が4回目の座長公演となる。このほどの上演決定に華丸は「前回が好評だったということかなと思っています」と笑顔を見せた。

物語は、九州にある架空の港湾都市・羽世保を舞台に、さまざまな問題に直面しながらもたくましく生きる人々を描く。華丸は「羽世保造船」で働く腕利きの溶接工・五代剛という役だ。今回の役柄について「普段僕は芸能界で福岡と東京をつなぐ溶接工なので…(笑)」と“らしさ”全開の前置きをした上で「自分っぽいなという役です。長渕剛が好きなので“剛”と名乗れることに誇りを感じます」と喜んだ。ただ音楽の中でもジャズを好むという設定については「今まで避けてきましたもん。ジャズですよ? ジャズ。どこまで打ち解けられるか…」と心もとない様子。斉藤に「“ジャズ”が博多弁に聞こえてきました」と突っ込まれる場面も。

一方、初めて博多座に出演する南沢。「博多の皆さんはノリがよく、一緒に楽しんでくださると聞きました。どんなふうになるのか本当に楽しみです」と語った。彼女が演じる向谷美咲は、羽世保造船の社員食堂で働くスタッフで、工場のアイドル的存在。九州弁はもちろん、方言そのものに初めて挑戦する。「(美咲は)みんなを励ますような明るい存在だと思う。方言の演技も頑張りたい」とやる気をのぞかせた。

リモートで会見に臨んだ南沢

そんな美咲に思いを寄せる役どころが、斉藤演じる丸本淳平だ。斉藤は自身の役どころについて「台本を読んだ時に気を失うかと思いました(笑)。何度も『この役は私ですか?』と確認したほど」と興奮気味だ。斉藤は最近報じられた“人気ドラマ婚”の芸能ネタにかぶせようとするも、華丸から福岡のローカルタレントの結婚ネタにすり替えられ、会場は大爆笑。

そして、物語の重要な鍵として描かれるのがタップダンスや和太鼓だ。どちらも初挑戦だという華丸は、「やったことなさすぎて、台本を読んでいても全然内容が入ってこない」と本音をポロリ。既にどちらの練習にも入っているが、特にタップダンスは昨年10月から始めたそう。司会を務める「あさイチ」(NHK総合)の本番前にも、“朝ドラ”を見ながら練習していると明かし「できまっしぇん! 脳と体がついていかんのよ」と不安げ。和太鼓に関しては「ゲームセンターで『太鼓の達人』をしたことくらいしかない。イチからというよりゼロからのスタートです」と言うも「初日“乞うご期待”という感じです」と締めた。

最後に意気込みを問われると、南沢は「見に来てくださった方が明日も頑張ろう、新しいことにチャレンジしようと思えるような作品になればいいなと思っています」とコメント。斉藤は「コロナでいろいろと大変ですが、この物語はいろんな苦難に立ち向かって乗り越えていくという話なので、見た人が元気になるような舞台になればいいなと思います」と意気込んだ。華丸は「僕が座長を務めさせていただいた舞台は、稽古中でもよく飲み会をしていたんです。今回はコロナ禍での稽古ですから…飲みに行けないので共演者の方々とのコミュニケーションをどう図るか…(笑)」と戸惑いを吐露しつつも「それだけ(作品に)集中できるということですから。公演初日がどんな状況になっているかはまだ分からないですし、皆さん大変でしょうけど、お時間あったらぜひ僕の新しい姿を見に来てくださるとうれしいです」と呼び掛けた。

【公演概要】

「羽世保スウィングボーイズ」
〈期間〉福岡公演:2021年7月16日~7月27日
大阪公演:2021年8月28日、29日
〈場所〉福岡公演:博多座
大阪公演:新歌舞伎座

作・演出:G2
出演:博多華丸、南沢奈央、大場美奈(SKE48)、中村浩大(Jr.SP)、財木琢磨、斉藤優(パラシュート部隊)、椿鬼奴、幸田尚子、天津木村、松岡裕哉、坂本あきら、天宮良、大空ゆうひ、長谷川初範

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