【東京五輪】福井烈選手団団長 提供されたワクチンに「有効活用させていただきたい」

福井烈団長

日本オリンピック委員会(JOC)は27日、第1回の日本代表選手団監督会議をオンラインで開催した。

この日は国内競技団体(NF)の監督・コーチら160人が参加。東京五輪の本番に向けた各NFの方針や準備状況、公式行事の予定、選手村での過ごし方などの情報が共有された。

冒頭あいさつで「和の心」を強調した日本選手団団長の福井烈専務理事(63)は「選手と指導者は究極の戦いをし、物凄い精神力の中で戦っている。団に戻った時にはみんなで和やかに話ができ、また究極の集中力に戻っていく。こんな時代ですから、みんなで感謝の気持ちを忘れずにやっていこうぜっていう団にできたら」と口にした。

一方、日本選手団および候補者と一部関係者らは6月1日から新型コロナウイルスのワクチン接種をスタート。具体的な日程は明かされなかったが、国際オリンピック委員会(IOC)からワクチンを提供されたことについて福井専務理事は「本当に感謝申し上げます。世界の各国の選手団に配給されたということは、恐らく日本に感染を広げないような目的でやられたと理解しています。選手村、競技会場で感染を広げないことが物凄く大事になってくる。それが日本国民の皆さんを守ることになる。日本選手団としても有効活用させていただきたいと思っています」と話した。

五輪への風当たりは依然として厳しい。その状況を踏まえた上で、福井専務理事は「我々感染防止対策をしっかりやり、選手も検査と体調管理、行動管理をしながら感染を広げない形でトレーニングをさせていただいています。その中で何とか最高のパフォーマンスを出して、それを見た皆さんに感動や元気をお届けできれば」と切実な思いを口にした。

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