JR川崎駅にハチ大量発生か、東海道線ホームの一部封鎖

ハチに注意を呼び掛ける紙が掲示された東海道線ホーム=JR川崎駅

 「これより先、ハチが大量発生」─。JR川崎駅の東海道線ホームに27日、こんな看板が掲示された。東京側の端部から数メートルを一時封鎖し、利用客を立ち入り禁止に。ミツバチが新しい巣を求めて移動する“引っ越し”とみられ、駅はハチを見ても近づかないよう注意を呼び掛けている。

 JR東日本横浜支社によると、26日午後2時ごろ、ホーム周辺にハチがいるのを利用客が発見。同駅は27日午前に注意を呼び掛ける案内を掲示し、一部を立ち入り禁止とした。駅構内で巣は見つかっておらず、刺されるなど被害の報告はないという。電車の運行にも影響はないとしている。

 玉川大ミツバチ科学研究センター(東京都町田市)の佐々木哲彦主任教授は「ミツバチが新しい巣へ引っ越す際の『分蜂(ぶんぽう)』ではないか」と説明。4~5月によく見られる行動だが、山里の木などにぶら下がることが多く、人目につく場所は珍しいという。

 同支社によると、4月末にはJR横浜線橋本駅でも同様の事例があったという。

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