2024年パリ五輪期待の星が、お手製朝食で体調管理を徹底している。レスリングの全日本選抜選手権(東京スポーツ新聞格技振興財団)初日(27日、駒沢体育館)、女子53キロ級決勝で藤波朱理(17=いなべ総合学園高)が入江ななみ(26=ミキハウス)を下し初優勝。昨年末の全日本に続く2連勝で、初となる世界選手権(10月、オスロ)代表に決まった。
「『いつも通り』と自分に言い聞かせて戦った。優勝できて良かった」と笑顔を見せた藤波。「世界選手権は想像するだけでワクワクします。世界の選手に“強いな”と思われるぐらい、もっと強くなっていきたい」と大舞台にも臆する様子は全くない。芯のしっかりした17歳は、体調管理も徹底。指導する父の俊一さんは「食事面も自分であれやこれや工夫してやっている。朝食は自分で用意。スムージーを作ったり、米も白米ではなく大黒米とか雑穀を食べていますよ」。栄養価やカロリーを自分で計算し、摂取しているという。
すべてはパリ五輪金メダルのため。藤波は「必ず自分が五輪選手になって優勝する夢をかなえたい」ときっぱり。一切の妥協なく、夢に向かって突き進む。