【東京五輪】運動会、修学旅行が中止なのになぜ開催? 緊急事態宣言の延長で国民ブチ切れ

緊急事態宣言の延長で国民の怒りの矛先は五輪に…

国民の怒りがピークに達している。現在、東京や大阪など9都道府県に緊急事態宣言が出ているが、政府は来月20日まで延長する方針。28日夕方にも正式決定する見込みだが、怒りの矛先は東京五輪に向けられている。

五輪に関しては、すでに世界中から開催を疑問視する声が飛ぶ。複数の世論調査では国民の約6割が「中止」を求めており、医学界で最も権威ある専門誌の米「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」は東京大会の新型コロナウイルス対策に欠陥を指摘する論文を掲載。それでも国際オリンピック委員会(IOC)、大会組織委、政府らは〝強行開催〟の姿勢を崩さない。27日にはIOCのトーマス・バッハ会長(67)が世界のアスリートを対象にしたIOCアスリート委員会主催フォーラムで「自信を持って東京に来てほしい」と相変わらずブレない姿勢だ。

その一方で、政府は依然として国民には自粛要請。飲食店や映画館は通常営業ができず、小中学校や公立高校では運動会、修学旅行などが中止となっている。前述の〝バッハ発言〟により、SNSでは「学校行事は中止でなぜオリンピックは開催?」「五輪は4年に1回、修学旅行は一生に1回」「アスリートの夢より子供たちの夢を優先させて」との声が噴出。残り2か月を切った開幕に近づくほどに反五輪ムードが加速している。

日本国民の怒りの声は〝ぼったくり男爵〟に届いているのだろうか。

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