【東京五輪】日本コンドーム工業会 選手村配布の意義「情報発信力あるアスリートへの啓発」

日本コンドーム工業会が東京五輪選手村での配布の意義について言及

コンドームの製造・輸入を行う国内メーカー8社が加盟する日本コンドーム工業会は28日、東京五輪・パラリンピックの選手村でコンドームを配布する意義について言及した。

今大会は加盟4社が約4万個ずつ、合計約16万個を配布する予定。その意義について同会は「情報発信力のあるアスリートの方々に性感染症予防に対する正しい知識を啓発することで、その知識を母国に還元していただくという意義に賛同して、協力させていただいております」としている。コンドーム配布に関しては「4社と組織委員会との契約事項」といい、すべて無償で提供される。

五輪選手村ではHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染予防を目的に1988年ソウル大会から配布する習慣が始まった。新型コロナウイルス禍の今大会においては「濃厚接触を助長する」との批判もあるが、大会組織委員会は「選手村で使うというものではなく、母国に持ち帰っていただき啓発にご協力いただくという趣旨・目的のもの」と説明している。

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