中上貴晶「トップで戦えるポテンシャルはある」/MotoGP第6戦イタリアGP初日

 5月28日、2021年MotoGP第6戦イタリアGP MotoGPクラス初日のフリー走行1回目、2回目がイタリアのムジェロ・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はホンダ勢トップの総合7番手タイムを記録した。

 終日青空が広がり、絶好のコンディションで行われたフリー走行は、トップから1秒差に16台がひしめく大接戦となった。中上は午前のフリー走行1回目は1分47秒791の11番手に終わるが、フリー走行2回目では1分46秒593と1.198秒タイムを短縮し7番手へとポジションを上げた。

 中上は2年前のMotoGP第6戦イタリアGPでは1分46秒398のベストタイムをマークして予選10番手に入っており、決勝はトップグループに加わり5位でフィニッシュしている。そのため、予選日にムジェロでの自己ベストタイム更新が期待される。

 今季は、開幕2連戦となった第1戦カタールGP、第2戦ドーハGPではマシンのセットアップが決まらず苦戦していたが、ヨーロッパラウンドに入ってからはすべてトップ10フィニッシュを果たしている。

 第3戦ポルトガルGPでは、初日に転倒した影響で最後尾スタートとなったものの決勝では10位まで追い上げた。第4戦スペインGPでは5番グリッドからスタートし、初表彰台まであと一歩の4位を獲得している。

 4年ぶりにフラッグ・トゥ・フラッグになった前戦の第5戦フランスGPでは不安定な天候のなか予選7番手に入り、決勝でも一時は3位まで追い上げて表彰台争いに加わる快走を見せた。レース終盤はタイヤの消耗で7位へと後退したが、ポルトガルGPから今大会まで好調な走りを維持している。

 中上の得意なサーキットのひとつであるムジェロで念願の初表彰台、そして初優勝は叶うだろうか。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(FP1:11番手/FP2:7番手)
「FP2ではトップタイムをマークした(フランセスコ・)バニャイアについていくことができました。この走りは自分たちのポテンシャルを理解するのに役立ちました。今日は1分47秒前半のタイムを何度も出せたし、47秒台で連続で周回することができました。今日のペースには満足しています」

「もちろん改善しなければならない部分もあります。特にセクター2と、その他いくつかのコーナーであまりいいパフォーマンスができなかったのでFP3へ向けて改善し準備を進めたいです。トップグループで戦えるポテンシャルはあると思います。明日へ向けて自信はあります。FP3が楽しみです」

2021年MotoGP第6戦イタリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2021年MotoGP第6戦イタリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2021年MotoGP第6戦イタリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2021年MotoGP第6戦イタリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2021年MotoGP第6戦イタリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)

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