【MLB】大谷一問一答 事故渋滞→電車通勤も冷静対応 周囲の反応は「何もなかったですね」

会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平(画像はスクリーンショット)

6回0/3で3安打3失点、乱闘騒動も「厳しいところにいかないと」

■アスレチックス 3ー1 エンゼルス(日本時間29日・オークランド)

エンゼルスの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、敵地のアスレチックス戦で今季7度目の先発登板に臨んだ。投打同時出場せずに投手に専念。7回途中5奪三振5四死球、3安打3失点と好投したものの、今季初黒星を喫した。

――前回の登板と比べて。体が重いと話していた。
「投げ心地自体は前回よりも良かったかなという感じはしましたね」

――前回、前々回と体が重いと話していた。
「今回は普通でしたね。もともと昨日投げる予定だったので、そういうイレギュラーはありましたけど、体自体はいつも通りだったと思います」

――DH解除した時、DH解除しない時と違いは感じるか。
「そこまで感じないですかね。打撃の内容によって、塁に出ていっぱい走るとなると、多少疲労感は変わってくると思いますけど、そこまで大きな違いはないかなと思います」

――あわや乱闘の1球があった。
「特に何も考えてなかったですね。もちろん近いボールで、危ないは危なかったですけど、(カナは)もちろんいい打者なので。しっかりコースを狙って投げないといけないですし、もちろん当てるつもりはないですけど、いい打者は特に厳しいところにいかないと、なかなか抑えられないかなと思います」

――乱闘騒動の後の投球は落ち着いた。
「中盤はうまく打ち取るような感じでいけたかなと思っています。それで球数も減らせましたし、中盤は良かったかなと思っています」

――7回四球から崩れてチャップマンに決勝打を許した。カットボールを打たれた。
「勝負球はスプリット。もちろんカットではないんですけど、まぁその方がいいなと僕とスズキさんの一致かなと。僕もそうしたいなと思っていましたし、出たサインももちろんそうだったので。2人が思っているなら間違いないなと思いました」

30日の打者出場へ意欲「しっかり準備はしたい」

――明日は打者として出るつもりか。
「もちろん個人的にはいくつもりです。使ってもらえるか分からないが、しっかり準備はしたいなと思っています」

――初回途中からスライドステップになった。
「投げている感じがそっちの方が良さそうだったので、そうしました」

――7回の制球の乱れについて。
「体が冷えているなと思ったんですけど、もちろん球数もかさんでいたのもあると思います。体がちょっとかたい、冷えていると感じていたので。あそこでもう1回、抑えられるかどうかで、試合の最後決まっていたと思う。今ひとつ粘りきれなかったなと思います」

――初回途中からスライドステップにしたのは制球を意識したのか。
「指のかかりだったりとか、制球だけではなくトータルで見た時に。動きの再現性とか今日はスライドステップの方が高そうだなと思ったので、そっちにしました」

――今季初黒星。悔やまれるところは。
「一番は7回。抑え切りたいなというところ。せっかく1点とって同点になっているので、そこをしっかりいいリズムで抑えれれば8、9回いい流れでいきたいなと思うので。チーム的にはもちろん個人的にも大きいイニングだった」

――投手戦は自信につながるか。
「勝った負けた、もちろん勝つに越したことはないですし、チームが最終的に勝っていればいいとは思うんですけど、個人的にはやっぱり勝った負けたよりは内容がすごい大事だなと思うので。次につながるかが大事ですし、まだまだ長いですし、1回1回反省しながらつながればいいかなと思います」

事故渋滞でバス動かずも冷静対応、前日登板回避は「早めに決めた方がいい」

――前回登板で球速低下が指摘された。
「上げたいというのはないですけど、もちろんスピードがあれば、それだけ投球の幅が広がりますし、そういう意味ではすごい大事な数値というか基準なのかなと思っています。ただ、出したいというよりはいい動きをすれば勝手に出るのかなと思っているので。そのための今日のスライドステップでもありましたし、臨機応変に1試合1試合対応していければなと思います」

――前回の球速低下の理由は調整も含め分かっていた。
「100%全部が全部、これが原因だというわけではないですけど。前回は前回で試合の中で、カットがすごい良かったですし、投げてみないと分からない部分もあるので。前回の良かった部分が今日の試合につながっている部分もあるので。全てが全てが悪いわけではなくて、いいところ悪いところをしっかりと確認できれば次につながるかなと思っています」

――開幕から2か月間のフォーシームの評価は。
「何本か本塁打は出ていますけど、長打を連発されることがないのは一番いいところかなと思っている。長打の連打がないとなると、投球の幅自体は広がってきたりするのかな。甘い球がファウルになったりとか、単打になったりとかで(投球が)変わってくるのかなと思います」

――前日は事故渋滞に巻き込まれた。登板を控える中でどんな心境だったか。
「バスに乗ったのが3時くらいだったので、そこから事故があって動かないというのが分かったので。どうしようもなかったというか、とりあえず1時間バスに乗ってみて、全然動かなかったので、電車に切り替えてっていう感じだったんですけど。乗った時点で、試合に間に合うかも分からなかったので。僕の先発がどうのこうのというよりは、その試合で、もしかしたら先発しなきゃいけない投手が早めに準備しなきゃいけないので。なら早めに決めてしまった方がいいのではないかなという感じでしたね」

――準備時間に変化は。
「チームとして決まっているので。バスが出る時間は。今日は今日で、その時間に乗りましたね。もうどうしようもないことなので、その時に一番良い対応をできればなとは思います」

――電車に乗る機会ない。周りの反応は。
「いや何もなかったですね。アジア人が乗ってきたぐらいの感じで(笑)」(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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