【レスリング・全日本選抜】女子55キロ級で桜井がV 五輪メダリストが技伝授

女子55キロ級で優勝した桜井つぐみ(中央)=代表撮影

レスリングの全日本選抜選手権(東京スポーツ新聞格技振興財団協賛)3日目(29日、駒沢体育館)、女子55キロ級で、桜井つぐみ(19=育英大)が今井佑海(20=日大)を4―2で下し初優勝。昨年末の全日本に続く2連勝で、世界選手権(10月、オスロ)代表を決め「世界選手権に出たかったので、絶対に勝ちたかった」と振り返った。2018年に創立した育英大で、初の世界代表の座を獲得した。

今年から同大男子レスリング部監督に12年ロンドン五輪グレコローマン60級銅メダルの松本隆太郎氏(35)が就任。グレコと女子(フリースタイル)で動きは異なるが、そこは銅メダリスト。桜井も技術練習やスパーリングの手ほどきを受けるそうで「組み手がすごくうまくて、フリースタイルでも使える動きを教えてもらい、とても勉強になります」と大いに刺激を受けている。

「大学は自分が強くなる環境を整えてくれている。世界選手権は遠い存在だったが、行けるようになったからには自覚を持ってもっと頑張りたい」と意気込む19歳。オスロで大暴れだ。

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