60代女性が詐欺被害100万円 市職員を名乗る男ら「介護保険料」名目で

 平戸署は29日、平戸市の60代の無職女性が約100万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生したと発表した。
 同署によると、同日午後1時ごろ、市職員を名乗る男が被害女性宅に「介護保険料を多めに払っているので昨年、案内を送った。手続きがされていないので電話した」とうその電話をかけ、「後で別の者が電話するので待って」と指示。「イマイ」と名乗る別の男が電話で「通帳とキャッシュカードを持ち、使っている口座がある金融機関の現金自動預払機(ATM)に行って」と女性を誘導した。
 女性は金融機関からイマイに連絡し、指示通りにATMを操作して、指定の口座に約100万円を振り込んだ。その場に居合わせた市民から「おかしい」などと指摘を受け、被害女性が同署に届け出た。
 同署は「『還付金や払戻金があるからATMで手続きを』は詐欺。電話でお金の話をされたら、家族や警察に相談してほしい」としている。

 


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