生前の功績しのぶ 故・田中聡氏追悼 市政発展の思い引き継ぐ 上越市議会

 上越市議会6月定例会初日の7日は本会議の冒頭、田中聡氏に哀悼の意を表し、冥福を祈った。出席した市職員、議員全員で黙とうをささげた後、当選3回の同期となる石田裕一氏(みらい)が追悼演説に立った。

議会冒頭に黙とうがささげられた

 石田氏は、「(田中氏は)4月30日、43歳という若さで旅立ってしまった。あれから1カ月以上が過ぎ、いまだに信じられない」と胸の内を明かした上で、追悼の言葉をささげた。平成24年の初当選、同期の議員でつくる「虹の会」での思い出なども振り返りながら話を進めた。

故・田中氏と同期当選議員の石田氏が追悼演説に立った

 田中氏が平成30年5月から2年間務めた文教経済常任委員会委員長、令和2年5月から務めていた広報広聴委員会委員長としての仕事ぶりに触れ、「(田中氏は)穏やかな口調の中にも、しっかりと信念を持っている話し方で、私よりずっと年下だが、多くを彼から学ばせていただいた」とたたえた。

 「(田中氏は)間違いなくこれからのリーダーとして、上越市議会を担っていく人材だったと思う。われわれ上越市議会は、本当に貴重な次世代のエースを失ってしまった」と惜しみつつ、「まだまだ思い出は語り尽くせない。議員10年の節目を一緒に迎えることはかなわなくなったが、これまで田中聡君が市政発展のために尽力したことに敬意を表し、感謝するとともに、その思いを引き継ぎ、私たちはあなたの分まで、さらなる上越市発展のためにこれからも努力する」と誓った。

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