【コロナワクチン接種の時間分に休暇付与】ココカラファインの新休暇制度の利用進む

【2021.06.09配信】ココカラファインは6月10日が「労働契約を考える日」であることに併せて、同社の健康維持・増進施策の状況を報告した。同社が今年4月にコロナワクチン接種にかかった時間を勤務扱いとし休暇を付与する「新型コロナワクチン時間休暇制度」や「傷病・介護積立有給休暇制度」、非正規社員のための「選択制退職金積立制度」などを設置している。「新型コロナワクチン時間休暇制度」の利用者も出始めているという。

「新型コロナワクチン時間休暇制度」は、従業員がワクチン接種を速やかに受けられるように設けた。
対象は全従業員(社員・非正規社員問わず/長期欠勤・休職中の方は対象外)。
内容は出勤予定日に新型コロナウイルスのワクチン接種を行う場合、その 2 回の接種にかかった
時間分(1 回最大 4 時間まで)を勤務扱いとする休暇を付与する。公休日接種時を除き、最大 2 回まで。
取得可能期間は2021 年 4 月~2022 年 3 月末日まで(ワクチン供給状況や各自治体での接種状況に応じて延長する場合あり)。

「傷病・介護積立有給休暇制度」は、「何があっても働き続けることをあきらめない一助に」することを目的に設置された。
対象は、正社員・フレックス社員(ココカラファイン、ココカラファインヘルスケア、CFIZ)。その他従業員・グループ会社は導入を検討中。
内容は、消滅する年次有給休暇の内、年間で 5 日間を限度として積み立てることができる(最大 60 日間)。当休暇は、傷病・不妊治療・子の介護/看護・家族の介護/看護・その他会社が特別に承認した場合に使用できる。年次有給休暇を全て使用後に積立有給休暇が使用できる。

「選択制退職金積立制度」は、非正規社員も安心して、将来に向けての資産形成と可処分所得向上を目指すもの。
対象は、非正規社員(ココカラファイン・ココカラファインヘルスケア)。社会保険(厚生年金)加入、勤続 1 年以上。
内容は、給与の一部を企業年金に積み立て、退職時に退職金(企業年金)として受け取れる制度。確定給付型の企業年金基金で積み立てられ、年率 0.3%の利息を想定する。非正規社員の退職後や老後への資産形成の一助になるとともに、積立金額は自身で選択でき、年 1 回変更も可能であるため、その時々の状況や働き方を反映することも可能。また、積立額は所得に含まれないため可処分所得アップの効果が期待できるなど、退職後や老後の資産形成に限らず、労使双方のニーズに合致した制度。

5 月末時点で「選択制退職金積立制度」には約 1,200 名(非正規社員の約 40%)の申し込みがあるなど好評という。「新型コロナワクチン時間休暇制度」も利用者が出始めている。
同社では「今後も、健康経営を推進するとともに人材や働き方の多様性を活かし、従業員が安心して働き続けることができる企業を目指して取り組みを進めてまいります」としている。
なお、「従業員が活き活きと誇りをもって働く企業集団になる」ことを目指し、人事制度の整備や従業員の健康維持・増進施策などの健康経営を推進し、2021 年には 3 年連続となる「健康経営優良法人」の認定を取得している。

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