メジャーとマイナーで本塁打→ベース踏み忘れの珍事発生

日本時間6月9日、メジャーとマイナーの両方で本塁打を打った打者がベースを踏み忘れてアウトになるという珍事が発生した。メジャーの試合でベースを踏み忘れたのはパイレーツの有望株ケブライアン・ヘイズ。ドジャース戦の1回裏にウォーカー・ビューラーから右翼ポールを直撃する先制アーチを放ったが、一塁ベースを踏み忘れてしまった。ドジャースがヘイズの一塁ベース踏み忘れを指摘し、ヘイズの本塁打は取り消しに(記録は凡打)。パイレーツは3対5で敗れた。

マイナーの試合では、ロイヤルズ傘下AA級でプレーしている有望株ボビー・ウィットJr.がホームベースを踏み忘れた。初回に10号先制ソロを放ったウィットJr.は、5回表の第3打席でも左中間への特大アーチを放ち、今季2度目のマルチ本塁打(日本時間5月31日の試合で3本塁打)かと思われたが、ウィットJr.がベースを一周したあと、次の打者が打席に入った際に捕手がベースの踏み忘れをアピール。球審がこのアピールを認め、本塁打は取り消しとなった(記録は三塁打)。

チームの将来を担うスター内野手として期待されるウィットJr.は2019年ドラフト全体2位指名でロイヤルズに入団した20歳。今春のオープン戦では14試合に出場して打率.289、3本塁打、OPS.851をマークし、正遊撃手アダルベルト・モンデシーの故障離脱というチーム事情もあって、一時は開幕ロースター入りの可能性も取り沙汰された。今季は開幕からAA級でプレーしているが、低打率ながらもアーチを量産。このまま活躍を続ければ、今季終盤にメジャーから声がかかる可能性もありそうだ。

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