タイガース・トーケルソンがAA級昇格 2020年ドラフト全体1位指名

メジャーリーグ公式サイトでタイガースを担当しているジェイソン・ベック記者によると、タイガースは昨年のドラフト全体1位で指名したスペンサー・トーケルソンと同38位で指名したディロン・ディングラーの2人を上位A級ウエストミシガンからAA級エリーに昇格させることを決定したようだ。これにより「MLBパイプライン」が公開している球団別プロスペクト・ランキングでタイガースのトップ4に入っている野手3人全員がAA級でプレーすることになった(1位トーケルソン、2位ライリー・グリーン、4位ディングラー)。

タイガースのAA級に多くの有望株が集まるのは2019年以来2年ぶり。ただし、今回はAA級に有望な野手が集まったのに対し、このときはケーシー・マイズ、タリク・スクーバル、マット・マニング、アレックス・ファエド、ジョーイ・ウエンツの有望株投手5人が先発ローテーションを形成したものだった。

アル・アビラGMは「彼らは苦労した時期もあったが、そこから盛り返して昨年のドラフトで我々が1番目と2番目に指名した選手に相応しい活躍を見せてくれている」とコメント。昨年はマイナーのシーズンが開催されなかったため、2人にとって今季はプロ1年目のシーズン。招待選手としてオープン戦を経験したあと、上位A級ウエストミシガンに配属された。

トーケルソンはシーズン開幕からの2週間半で50打数9安打、長打は二塁打2本だけと苦戦したが、それ以降は本領を発揮し、ここまで31試合に出場して打率.312、5本塁打、28打点、出塁率.440、OPS1.009の好成績をマーク。打率はリーグ4位、出塁率は同2位、OPSは同1位にランクインしている。

一方のディングラーは途中から成績を急上昇させたトーケルソンよりもコンスタントに結果を残し、32試合に出場して打率.287、8本塁打、24打点、出塁率.376、OPS.925をマーク。OPSはリーグ4位の数字である。

マイズとスクーバルがすでに先発ローテーションの一員となり、マニングも今季中のメジャーデビューが確実視されるなど、やや投手が先行する形でチーム再建が進んでいるタイガース。トーケルソンとディングラーが今後も順調にステップアップしていけば、近い将来の展望はさらに明るくなる。

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