エピソード交え 三味線奏者・月岡祐紀子さん 瞽女唄演奏会 「高田瞽女」の文化知る  演目に拍手 上越市大町5旧今井染物屋

 上越市は13日、同市大町5の旧今井染物屋で瞽女唄演奏会を開いた。瞽女唄を今に伝える三味線奏者、月岡祐紀子さんが出演した。

 「高田瞽女」の歴史と文化を知ってもらう機会にと実施したもので、約20人が参加。4月にリニューアルオープンした同所の趣深い雰囲気の中で、月岡さんの演奏に聞き入った。

旧今井染物屋の趣深い雰囲気の中で、月岡さんが瞽女唄を披露した

 月岡さんはかつて高田瞽女の杉本シズさんと難波コトミさん、「最後の瞽女」として知られる小林ハルさんの元に10年ほど通い、芸を教わりつつ交流したという。

 演奏会では、そうした交流時のエピソードを紹介しながら曲目を披露した。「かわいがらんせ」などの門付き唄を皮切りに、「新磯節」や段物の「葛の葉の子別れ」などを演奏。会場からは惜しみない拍手が送られていた。

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