64年東京五輪、懐かしんで 県立図書館で貴重な資料展示

 横浜市西区の神奈川県立図書館で、特別展示「かながわと東京オリンピック1964」が開かれている。当時の熱気を伝える写真や競技役員の制服など貴重な資料が並ぶ。今年は五輪イヤーでもあり、4年後の東京大会を期して企画した。16日まで。

 神奈川新聞社所蔵の写真10点を含め、展示品は全101点。写真は、大勢の人に見守られながら伊勢佐木町を走る聖火リレーや、観戦に訪れた外国人観光客でにぎわう大さん橋などを活写している。

 サッカー会場だった市三ツ沢公園球技場からは競技役員のブレザーやズボンのほか、選手村入村証、開催中に掲揚されたと思われるオリンピック旗などを借り受け、展示している。

 同球技場は数々の制服などを所蔵していたが、誰が着たのかなど、多くは未整理のままだった。担当者は「今回の展示を機に、当時の特集雑誌の写真を見ながら整理した。ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話す。県立公文書館(同市旭区)所蔵の貴重な関係書類も並ぶ。

 入場無料。午前9時〜午後5時。期間中は毎週月曜、10日が休館。問い合わせは同図書館電話045(263)5900。

 

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