新型コロナウイルスワクチンの職場接種が21日、神奈川県内の企業でも始まった。
打ち手となる医療従事者や会場の確保など準備を進めてきた企業からは、職場接種を通じ一日も早い経済活動の正常化を期待する声が聞かれた。
飲食大手のコロワイド(横浜市西区)は本社と新都市ホ-ル(同)に会場を設営。この日、本社の会議室で約100人の社員が米モデルナ製のワクチンを接種した。
女性社員(40)は「なるべく早くワクチンを接種したかった。長期休暇では、海外旅行をしたい」と話した。
広報担当者は「不特定多数の人と接する職業。ワクチンを打つことによって、従業員が安心して働けると思う」と話した。
ファンケル(同市中区)は22日に職場接種を開始する。既に従業員、同居家族ら約2千人が申し込んでいる。
島田和幸社長は「現場スタッフらが安心して働けるようにするとともに、一日も早いコロナの収束につながれば」と期待を寄せた。