ツインズ・バクストン 死球による左手骨折で再びIL入り

バイロン・バクストン(ツインズ)は延長12回の熱戦の末、7対5でサヨナラ勝ちを収めた日本時間6月22日のレッズ戦で4回裏に死球を受け、6回表の守備から途中交代。チームは深刻な故障でないことを願っていたが、X線検査の結果、左手の骨折が判明した。これによりバクストンは再び故障者リストに登録され、少なくとも数週間は戦列を離れることに。今季ブレイクした正中堅手が死球で離脱することになり、ロッコ・バルデリ監督は「これはフェアじゃないよ」と悔しさをにじませた。

4月に打率.426、8本塁打、14打点、3盗塁、OPS1.363の好成績をマークして月間最優秀選手に選出されたバクストンは、右股関節を痛めて5月上旬に故障者リスト入り。約1ヶ月半にわたって戦列を離れ、日本時間6月20日に復帰したばかりだった。ところが、復帰3戦目でレッズ先発のタイラー・マーリーが投じた93.7マイル(約150.8キロ)の速球を左手に受けて骨折。死球を受けた直後のイニングはセンターの守備に就いたが、自ら「プレーできない」と監督に伝え、試合から退いた。

非常に故障が多いことで知られ、相次ぐ故障が才能の完全開花を阻んできたバクストンだが、バルデリによると、バクストンは「とてもタフで、どんな問題を抱えていてもプレーしたがる」選手だという。「彼は『プレーできない』と私に言ったんだ。彼の口からそんな言葉が出てきたことはなかった。だから私は彼を交代させざるを得なかった」と指揮官は悔しそうに語った。

今季のバクストンは27試合に出場して打率.369、10本塁打、19打点、5盗塁、OPS1.176をマーク。戦列復帰後の3試合も二塁打1本と本塁打1本を含む11打数4安打と結果を残していた。しかし、大ブレイク中の今季も故障には勝てず、スター選手へのステップアップはまたもお預けに。オールスター・ゲームのファン投票ではア・リーグ外野手部門でマイク・トラウト(エンゼルス)とアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に次ぐ3位にランクインしているが、オールスター初選出を果たしたとしても、残念ながら出場するのは難しそうだ。

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