有望株・フランコが同点3ラン! 福留以来2人目の快挙

球界ナンバーワン有望株として大きな期待を背負っているワンダー・フランコ(レイズ)がメジャーデビュー戦で大きな仕事をやってのけた。3点ビハインドの5回裏無死1・2塁のチャンスで第3打席を迎えたフランコは、初球のスライダーを捉え、レフトスタンドへメジャー初本塁打となる1号同点3ラン。STATS社のツイートによると、メジャーデビュー戦で同点3ランまたは同点グランドスラムを放つのは、2008年の開幕戦で9回に同点3ランを放った福留孝介(カブス)以来史上2人目の快挙となった。

レッドソックス戦に「2番・三塁」でスタメン出場したフランコは、注目のメジャー初打席でカウント0-2からきわどいコースのボール球に全く手を出さず、4球連続ボールで四球。第2打席はフルカウントからセンターフライに倒れたが、またしてもボール球には全く手を出さなかった。そして、第3打席で見事な同点3ラン。7回裏の第4打席では二塁打を放ち、「ストライクしか手を出さない」という20歳とは思えない見事な打撃アプローチでデビュー戦から期待通りの結果を残している(記事執筆時点でまだ試合中)。

なお、デビュー戦で同点3ランを放つのは福留以来メジャー2人目の快挙だという。福留は4年4800万ドルでカブスに入団し、2008年の開幕戦に「5番・ライト」でスタメン出場してメジャーデビュー。2回裏の第1打席で二塁打を放つと、第2打席は四球、第3打席はシングルヒットで出塁し、3点ビハインドの9回裏無死1・2塁のチャンスで迎えた第4打席でブリュワーズの抑えエリック・ガニエから起死回生の1号同点3ラン。チームは延長戦の末に敗れたが、3打数3安打3打点という鮮烈なデビューを飾った。

前評判に違わない見事なパフォーマンスで強烈なインパクトを残すデビュー戦となっているフランコ。2019年6月に昇格して新人王を受賞したヨーダン・アルバレス(アストロズ)のように、ここから大活躍を見せ、新人王レースに加わってくるかもしれない。

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