活動が竹林整備に一役 伐採竹を肥料原料に デイサービス「よいさ」 頸城区

 頸城区の「地域共生型デイサービスよいさ」は、上越市内の竹林で伐採された竹を機械で粉砕、肥料の原料として出荷している。

 作業は主にデイサービスの通所者で、管理者の安楽大さんは「何らかの身体的な症状があっても、動ける期間は社会で活躍できる場があった方が良いと考えている」と話す。作業に携わり、社会とのつながりを保つことで、通所者にとっても好影響があるという。

 25日は同施設を利用している70~80代後半の男女とスタッフ、竹炭を作って福祉施設などに寄贈している安塚区の大塚啓二さん(58)ら10人が、同市大豆の春日神社境内に保管されていた竹を機械で粉砕し、軽トラックに積み込んだ。通所者は長さ2メートル、直径約10センチの竹を持ち上げ、粉砕機まで運び、砂粒ほどの細かさに加工。約1時間の作業で軽トラックの荷台がいっぱいになった。

竹を機械で粉砕。砂粒ほどのチップにしていく

 大塚さんは作った竹炭を、福祉施設などに無償で提供する活動を行っている。「竹林の整備は担い手不足で課題になっている。役に立てればいい」と話していた。

 同施設は竹林整備などで出た竹を提供してくれる人を募集している。問い合わせは同施設(電025・512・7170)へ。

© 株式会社上越タイムス社